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2006年08月31日

グエムル -漢江の怪物-

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『グエムル/ 漢江の怪物』観ました。

すんげえ面白いよっ。
なんかいろいろ書こうと思ってたけどやっぱやめよ。
何も知らずに観に行くが吉ですよ。

でもちょっとだけ。

怪物ってもっともったいぶった出方するのかと思ってたんだけど、けっこう最初からガンガン出るのね。
ソン・ガンホファミリーがそれぞれ、きちっと活躍の見せ場があるのがすんばらしい。
また娘がねえ、いいんっすよ、これが。
最後のシーンもとてもとてもよかった。「殺人の追憶」のラストシーンと同じくらいよかった。
脇役もとってもいいんっすよ。ちなみにわたしの脇役お気に入りキャラは「先輩」と「浮浪者」っす。
てか脇役の脇役の脇役まで皆、意味あって出てるのがこれまたすんばらしいです。無駄キャラなし。

いやあ、夏の終わりにほんと面白い映画みられてよかった。
は〜。

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ペ・ドゥナたんの鼻って誰かに似てるなあと思ってたんですけど、田畑智子か?


2006年08月30日

ロレイン・ブラッコ

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さてさて、「ソプラノズ」でトニーの精神科医ジェニファー・メルフィーを演ってるロレイン・ブラッコですが、エミー賞で見るたびに体型が前年の2割増しになってる気がするのは単なるわたしの気のせいでしょうか。どすこーい。
この感じだと、なんか悪の女元締めとかできそうな気がするわ。てか是非やってほしい。

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これは「グッドフェローズ」の時のロレイン・ブラッコ。今とは確実に20キロくらいは違いそうだー。

2006年08月29日

脚本賞をとりました

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というわけで、58回のエミー賞、ソプラノズは脚本賞(テレンス・ウインター)をとりました。ぱちぱち〜。
対象エピソードは『Members Only』、season6の一話目でございますね。
その他、作品賞、助演男優賞(マイケル・インペリオリ)、監督賞(ティム・ヴァン・パタン、デヴィッド・ナッター)がノミネートされておりましたが、残念ながら受賞は逃しました。
主演の男優賞と女優賞にガンドルフィーニとイーディ・ファルコがノミネートされてないのが、ちぇーつまらーんですよねー。なんでー!?
今年からエミー賞、ノミネートのルールが変わったせい?
というわけで、どういう風に変わったかはコチラの記事に詳しく!

記事によると、この新しい選定方法はトライアルで1月に開かれるミーティングで今後の選定方法も再度見直すらしい。ってソプラノズ、今シーズンでもう終わりなのにぃ。ぷんすか。

ってな
その他、58回エミー賞おおまかな、受賞作品は。

■ドラマ部門
作品賞 「24」
主演男優賞 キーファー・サザーランド「24」
主演女優賞 マリスカ・ハージティ「Law & Order: Special Victims Unit」
助演男優賞 アラン・アルダ「ザ・ホワイトハウス」
助演女優賞 ブライス・ダナー「HUFF 〜ドクターは中年症候群」
監督賞    ジョン・カサー「24」
脚本賞    テレンス・ウインター「ソプラノズ」

■コメディ・シリーズ部門

作品賞 「The Office」
主演男優賞 トニー・シャローブ「名探偵モンク」
主演女優賞 ジュリア・ルイス・トレイファス「The New Adventures Of Old Christine」
助演男優賞 ジェレミー・ビヴェン「Entourage」
助演女優賞 メーガン・ムラリー「ウィル&グレイス」
監督賞    マーク・バックランド「My Name Is Earl」
脚本賞    グレッグ・ガルシア「My Name Is Earl」

日本でのテレビ放送は9月10日(日曜)PM8:00〜、AXNチャンネルで。

2006年08月27日

いちばんきれいな水

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松本大洋、望月峯太郎と並んで日本三大天才漫画家とわたしが勝手に決めてる古屋兎丸の漫画が映画になりました。
古屋兎丸以外はもう「青い春」「ピンポン」(松本)、「ドラゴンヘッド」「バタアシ金魚」(望月)と映画になってるから早くなんか映画化しないかなあと思ってたので嬉しいな。
映画化されるのは「Wsamarus 2001」 の中に入ってる「いちばんきれいな水」って作品。
映画のほうの公式サイトはコチラ


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見出し画像と同じあたりのシーンが漫画ではこんな↑感じかな。

加藤ローサはちょっとお姉ちゃんのイメージと違うけど妹役の菅野莉央ちゃんはぴったりだなあ。

2006年08月26日

ヅラが気になって

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さてさて、金曜ですよ。
ネイトー!(と叫んでみる)
クレアは青春だのう。
デイヴィッドとキースはキースが口うるさいおかんみたいれすね。

って「クィア・アイ」も録画しながら同時に二台テレビつけてたんですけど、「シックスフィート・アンダー」見てるのに、「クィア〜」のほうでヅラを外す瞬間が気になって気になって、あっちのテレビみたりこっちのテレビ見たりで、もう大忙しでしたがなー。


2006年08月25日

文学賞メッタ斬り!リターンズ

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『文学賞メッタ斬り!リターンズ 』読みました。『文学賞メッタ斬り!』の第二弾。

なるほどーと思ったところ。

芥川賞の選考料って年に二回で一回100万円らしい。
(なので作家十人に払うと一年に二千万のコストがかかる)
直木賞と合わせると年間四千万。
だって。

島田雅彦談
「前半略  どの賞もある程度は福祉なんですよ。新人賞はニートやフリーターのための福祉であり、デビューはしたものの、売れない作家の福祉としての芥川賞、三島賞、野間文藝新人賞って考え方もあるわけでしょう」

芥川賞ってかなりマメに文芸誌とか読んでないとわからないだろう作家の人が受賞するの謎がほんのり解けたような気がしました。はい。

この本、セカチューやズン先生やDEEP LOVEとかに対するつっこみもおもろいんですが、読みたくなる本がたくさん出てくるのもよろしいですね。

「蛇にピアス」以来飛躍的に上手くなった作家として絶賛されてた金原ひとみがすごく読みたくなりました。
あと橋本治の『蝶のゆくえ』は是非読んでみよう。


2006年08月24日

11月3日から

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JBの「ナチョ・リブレ 覆面の神様」公開は11月3日かららしい。
日本版の公式サイトも出来てました。ココ

ストラップ欲しいわ〜。

2006年08月23日

誰か止めて〜

というわけで連日、戸梶圭太。今まで我慢してた反動でタガ外れてるムード。
文章のリズムがむちゃむちゃイイのでがんがんがんーっと読めてしまうのがこれまた困ったところです。

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「嘘は止まらない」
詐欺もの。
お、今までの中では珍しく、ほんのりハートウォーミングなとこもあるぞ。ほんのりだけど。
前半は漬物臭、
後半は本の間からおっさんの口臭が漂ってきてました。ぷ〜ん。

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「湾岸リヴェンジャー」
お馴染みのイッてしまった大物登場します。
女王様ネタ好きです(はあと)。

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「自殺自由法」
ちょっとー、怖いよっ。なにがって本のしおりの色が!それに普通のしおりより太く作ってないですか!
この内容でいきなりあのしおり出てきたんで心臓が3秒くらい止まりましたよ。
も〜。

というわけで、なんとかこのへんで中休みしなければっ。
残りは大事にとっておかなければ楽しみがなくなってしまうもんね〜。

2006年08月22日

で、また戸梶圭太みたいな

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「グルーヴ17」(古屋兎丸が表紙なんてこりゃ絶対買わなくっちゃいけないでしょう!ってなわけで購入)
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「CHEAP TRIBE  ベイビー、日本の戦後は安かった 」

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「ちぇりあい ちぇりーぼーいあんでんてぃてぃ」

童貞をこじらせた男たちの物語三冊。
その負のパワーときたらとても強大で「負」×「負」(それもデカい数字)=激しく強大な攻撃力になって夏ばてですっかり弱ったわたしの体力をすっかり奪ってくれました(褒めてる)。
あ、でもこの三冊では「グルーヴ17」は高校生が主人公だけあり、さやわかな青春の風なんかも吹いてたりしました。もちろんゲロは吐きますが。
そのゲロも青春ものなのでレモンの香り(←ウソ)。
一番、童貞こじれ具合がひどいのは「ちぇりあい ちぇりーぼーいあんでんてぃてぃ」でしょうか。もはや人間という生き物じゃなくなってます。

2006年08月21日

今週の金曜日

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さて、今週金曜25日から「シックスフィート・アンダー」と「ラリーのミッドライフ〜」が始まるわけですが、ちょっとちょっとー、「シックスフィート・アンダー」と「クィア・アイ」の放送時間がPM11時と重なってしまうんですけど、どうすりゃいいんですかー。
どっち録画にするかなあ、もう、困るなあ。(嬉しい悲鳴)
これでWOWOWで「ソプラノズ」が始まった日にゃ、もう大忙しですよ。

それにしても「クィア・アイ」再放送、少ないなあ。翌日のAM8時〜のみってキツいわー。もうちょっと回数増やしてほすぃ。
ちょと前の「アイアンシェフ」にテッドが審査員で出ていました。

おっと、大事なことを忘れてました。
11月からSuper! drama TVで「ソプラノズ」(season1)の放送がはじまります!
詳しくはコチラ

2006年08月20日

私の嫌いな10の人びと

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中島義道『私の嫌いな10の人びと』読みました。

「わが人生に悔いはないと思ってる人」

さっさと満足して死になさい

「わが人生に悔いはない」と思っている人々へ。ああ、そう思いたければそう思いなさい!そう、思って、さっさと死んでいくがいい!

って。
大学の教授をやってる方にこんなことをいうのもナンですが、文章上手いなあ。本を読みながら何度も笑ってしまいました。
嫌いな10のタイプの人をそれぞれ、映画や小説なんかを例に説明してるんですけど、それがあまりにも面白すぎて、引き合いに出されてる作品のほうにも興味が湧いて思わず読んだり見たくなってしまうという。

「背筋がぞくぞくするほどつまらなかった」という映画版の「東京タワー」は是非見てみたいと思いました。わたしも黒木瞳に胡桃を持たせたくなるかな。フランス語も聞いてみたい。


でもサービス精神は旺盛なんだけど、読者に媚びず、自分を庇護することもないので、耳障り心ざわりのいい言葉がなく、論旨が論旨なので好みの分かれる本かもしれないなーと思ったりしました。


もちろん全ての論旨に賛成する必要なんてなくて、そこからいろいろ考えていくための本だと思いました。

2006年08月19日

わーい

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とあるネット書店のプレゼント企画で角田光代さんのサインが当たりましたー。

2006年08月17日

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル

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『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』観ました。
この映画も、な、長いよ・・・ママン・・・。
って今度は本題にはけっこう早く入るんですけど、クライマックス&それ以降が。
前半は割りとテンポよかったのになあ。
あんたら夫婦がいい人なのはもうわかったからいい加減にこのシーン終われー。クドいんじゃー。
そういう説明こそサラっと流してこそ粋なんじゃー。ってな感じかしら。
それと海ナメすぎ。いくら瀬戸内海といっても台風の近づいてる海に落ちてあんな風でいられるかー。
まあ西村雅彦の濡れて落ち武者になった髪が面白かったので許してあげますが(何様)。
あと、この映画でもタコ大活躍れす。

とはいうものの期待してなかったぶん割と面白かったです。日本沈没よりもちゃんと人と人の会話が成り立ってました。ええ、泣きましたよ、まんまと泣かされましたとも。
子役もよかったです。
話題の須賀健太くんよりもその弟分、壮太 役の子(画像右の子)が上手かったなあ。ドンくさいとこがかわいいの。
でも大人のこうあって欲しい子供像とか都会の人のこうあって欲しい田舎の人像みたいな人が出てこない映画がみたいなあとほんのり思ったりもしました。

2006年08月16日

ソフトシェルが

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9月8日〜ソプラノズのDVDソフトシェル版がぬわんとっ、1〜4シーズン各2615円で発売されます。
この機会に4シーズン分購入して、同日発売のシーズン5と共に楽しもう!
詳しくはコチラ

シーズン5はこれよん。

2006年08月15日

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 

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な、長いよママン・・・。
全体的にも長いんだけど、本題に入るまでが無駄に長いよ・・・。
近所のおばちゃんの要領を得ない四方山話を聞かされてるみたいだよ・・・。
もっとサクサクーっといって欲すぃ・・・。


とかいうものの
タコ船長はよかったです。
それになにげにタコ船長の船って高性能だよね。
もっとタコ船長のベートベンなみに吸盤振り乱したパイプオルガンのリサイタルを聴きたかったよ。
タコ船長の手足が焼けるとちょっと祭りの屋台みたいなイイニオイが船上に漂うだろうなあと思ったりしました。塩で揉むとあのネバネバも取れそうな気がする。
あの頭の後ろのコブみたいなとこが急所なんだろうか。墨入ってるとか?

も目玉を入れたり外したり頑張っておられました。クイズは作らなかったけど。(当たり前)

2006年08月14日

で、下巻

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というわけで、「シンセミア」下巻。
お、登場人物の名前を覚えたおかげか、上巻とちがってスラスラーとスムーズに読めました。
だいたい半分の時間でいけたよ。

ずっと腹具合の悪かった田宮明という町の有力者でパン屋の社長がとある男を恫喝してるときにもうそこまでうん○の波がきてて、これでうん○漏らしたら戸梶圭太の世界だよ、とか思ってたんですが、流石にワールドが違うのでうん○は漏らしませんでした。

とにかく、生理的に鳥肌立ちそうなそれ犯罪やぞというキモーい登場人物がたくさん出てくるんですけど、その中でもわたしが一番、キモかったのが中山正でした。あー、考えただけでキモいキモイキモーイ。次は松尾丈二か。

いろいろ語りたいんですけど、とにかくいろんな事項が絡まってて上に書いた田宮明の下痢に関しても、複雑に絡んだ因縁怨念の糸の一部だったりするのでなかなか滅多なことが書けません。


というわけで、とても計算しつくされた非常に読み応えのある本でしたとだけ無難な感想を述べてみたりして。

なんか今なら「カラマーゾフの兄弟」も最後まで読めそうな気がする。いや、なんとなくですけど。


2006年08月12日

シンセミア

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なんでか今頃、阿部重和の「シンセミア」を読み始めてみたりなんかしています。
長ーい上下巻で1600枚の小説です。こんな長い小説を読むのは小野不由美の『屍鬼』以来かしらん。

小さな町のだいたい三代にわたる血縁関係の絡んだ話なので同じ苗字の登場人物が何人も出てきて誰が誰なんだかというのをまず頭に入れるのが一仕事ですー!!(はあはあ)。
苗字というのは家族だけが一緒なわけでなくそこから分家した親戚なんかも同じわけで、もうわたしのシワの浅い脳みそはパニックですっ。
なんとか巻頭の「登場人物紹介」のページを何度も確認しながら、上巻は読み終えたよー!
まだ、上巻は話的にたぶんこれから起こるであろう事件は全然表面化してなくて、火山でいうと底のほうでマグマがいくつかぼこぼこと泡を立てて、よーく見ないとわからない薄い煙が山頂から漏れてるくらいです。

そんな感じなんですけど、職業問わず倫理感がユルくておいおいちょっとそれどうなんよ!?ってな町民たちの描写が上手いので退屈しません。それぞれの欠陥がどんな結果を起こすのか早く知りたくて読み進んでしまいます。
さあ、上巻読み終わったので下巻へレッツゴーだー。

2006年08月11日

おわらない物語 アビバの場合

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「ウエルカム・ドールハウス」のドーンがそんなことになっとったとは。
ああ、でも、ドーンがそんなことになった理由はものすごくよくわかるなあと思いました。
ん〜でも、この映画の主人公のアビバ(ドーンの従姉妹)の気持ちにはちょっと寄り添えんかったなあ。
たぶん、ドーンやわたしが持ってる内向の矢印の向きとはまたちょっと違う方向をアビバの場合向いてるような気がする(意味不ですんません)。
アビバ以外の人々は面白くてよかったよ。


で、話は全然変わって、今日の「QUEER EYE」。
リーダーのアイロンがけの腕前にうっとり。

2006年08月10日

ユナイティッド93

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『ユナイティッド93』見ました。
ユナイティッド93っていうのは9・11でハイジャックされた四機のうちのペンシルバニアに墜落した一機。
で、当日の様子を徹底的に取材した証言や状況証拠なんかを元に搭乗から墜落までリアルに再現した映画。あまりにもリアルですごく臨場感に溢れてて、ちゃんと出来すぎてることがかえって見てて辛かったです。
ハイジャックされてから乗客が協力しあっていろいろしようとして、もしや助かるかも!?とか思う場面もあるんだけど、いやいや、結果はわかってることだし、でもこれは映画だから、もしかして!?とも思ってしまう。でも事実と違うラストにはこういう種類の映画の場合するわけはないし、と見ながらものすごく葛藤するんですよ。
乗客ひとりひとりの描写もちゃんとしてるから感情移入もすごくしてるし、だからなんとか助かって欲しいと強く思う。
でもやっぱり結果は事実通りで、ドキュメンタリーでなくて映画だからと一瞬でも期待を持ってしまったぶんラストが一段と辛く重く・・・。

2006年08月08日

ゆうぐれアーモンド

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あー、たまらんっ。
このマンガですね、犬と人間が散歩するときに使うリードをリードじゃなくてふたりで手をつなぐって表現の絵にしてるんですよ。
で、犬と人間がおしゃべりしながら、散歩するの。
よそのお家のいろんな犬も皆んな飼い主さんと手をつないで散歩しててしっぽ振りながら笑顔でおしゃべりしながら歩いてるんですよ。
ああ、もう可愛すぎて、悶絶。
あのいいニオイのする肉球を握って歩くこと考えただけで、くぅ〜たまらん。


2006年08月07日

さくらインテリーズとか

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戸梶圭太『さくらインテリーズ』。

北新宿さくら児童公園を根城とする自称知的ホームレス5人の愛と友情の物語。
なーんてハズはもちろんなく、最初はごくごくありふれたホームレス生活を送ってた彼等がものすごい高速の勢いで自業自得の人生ジェットコースターに乗る羽目に。
そのジェットコースターは三次元はもちろん通り越して四次元なんてまだまだ甘くて24次元くらいの世界に通じているのでした。

高木(元中学教師、未成年買春で逮捕の末ホームレス)
鳥越(元図書館司書、ストーカー行為で解雇の末ホームレス)
藤守(元考古学者、発掘捏造、追放でホームレス)
山根(元市職員、未成年買春で解雇、ホームレス)
安藤(元大手宅配経理、給料着服懲戒免職、逮捕、ホームレス)

さあ、この中で最後まで残るのは誰でしょう。


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『なぎらツイスターズ』

流行ってない寿司屋には要注意デス!

うん○、ゲロ、がいつもの戸梶作品の六割は増量されてるでよー。


戸梶圭太、面白すぎるのでなるべく読まないようにしてるんですけど、今回はちょっとストッパーが外れてしもうたよ。
それも寝る前に読み始めるもんだから、止められなくて結局最後まで。
ね、寝不足です。タチケテ・・・。

2006年08月06日

東京ライオット

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戸梶圭太『東京ライオット』読みました。
どんな話かというと。(Amazonより)

複合型超高級マンション・ソナーレを巡る構図。新入居者は貧乏地元住民など一顧だにしないスノッブなハイソ&セレブ。そのハイソを警護する貧乏アルバイト警備員。マンション専用バスの小心な運転手。破滅的家庭環境からギャング化する中学生。宅配ピザのアルバイトで糧を得るカメラマン志望の若者。誰にも邪魔されずひっそりと暮らすことだけが願いの近隣ホームレス。そのホームレスを喰いものにして保険料を掠めとる暴力団。スラム化する街をテーマにミュージッククリップを制作する教祖的ミュージシャンとデザイナー。彼らの私利私欲が恐るべき大暴動へと繋がってゆく…。

ってな感じなんですけど、すんげえ面白いよ。
図式としては
スノッブ高級マンション住民(セレブ)、彼等を守るそのマンションの警備員、バス運転手(冴えないけど一応中流階級に属する感じ?)対、地元住民(貧困)ってな感じ。
ふつうそういう感じになるともともと町に住んでた地元住民に感情移入して侵入者である鼻もちならないスノッブを惨めな目にあわせてやれ、と応援の気持ちが湧くものじゃないですか。
でも、オラゴラ系(会話のほとんどが威嚇のオラー、ゴラーで成りなってる)、アル中、パチンコ漬け、クスリ漬けの地元住民のあまりの笑える容赦ないアホさ加減がマックスの針を振り切ってて、
彼等に対して同情なんて言葉はるか1000億光年彼方に飛び去ってしまうとってもステキな小説なのです。

2006年08月05日

ラリーのミッドライフ★クライシス

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「シックスフィート・アンダー」のシーズン3の放送決定を喜んでいたら「ラリーのミッドライフ★クライシス 」も同じ日8月25日(金曜深夜)〜放送されることになっていたのね。やった。
なんとなくあきらめてたので嬉しい。
シーズン3のゲストはアラニス・モリセット、マイケル・ヨーク、マーティン・スコセッシ等などが出るらしい。
たぶん、わたしの今住んでる町内で(狭っ)、わたしがこの番組を一番熱心にみていたと言える自信ありですよ。って単に放送時間が深夜すぎて皆寝てるってだけのことですが。

ちなみに今まで2シーズン観た中でのわたしのベストエピはトム・ハンクス妻、リタ・ウイルソンがゲストの人形の髪カット事件でございます。

この番組見るようになって、やっとジェフ・ガーリン(ラリーに出てる)とSteve Schirripa(ソプラノズに出てる)の区別がつくようになりました。
ラリー(色白)、ソプラノズ(色黒)みたいな。

2006年08月04日

Tenacious D in 'The Pick of Destiny'

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テネイシャスDの映画「Tenacious D in 'The Pick of Destiny'」のTrailer。
ココカラ。
 
カイルの長髪も案外イケるなあ。


そうそう、JB、ミシェル・ゴンドリーの映画に主演するよ。「Be Kind Rewind 」という映画で
キルスティン・ダンストやダニー・グローバーと共演。スクラップ処理場で働き、脳が磁気を帯びてしまった男の奇想天外な物語で、JBのやる主人公は発電所が脳を溶かすと信じ込んでいる男らしい。

2006年08月03日

エブリシング・イズ・イルミネイテッド

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映画観てから読もうと長いこと放置してた『エブリシング・イズ・イルミネイテッド 』、もう映画こっちに来そうにないので読むことにしました。

祖父の命を救ってくれたアウグスチーネをいう女性を探すためにウクライナに旅立ったアメリカ人青年のジョナサン。その彼をガイドする英語の下手な通訳兼ガイドのアレックスと盲目だと言い張るアレックスのお祖父さんと彼の盲導犬(もちろんウソ)として旅に同行するやたらに吼えておならばっかりする雌犬のサミー・デイヴィス・ジュニア・ジュニアの珍道中、といいたいところなんですけど、もちろんそんだけの話ではないんですわ。

間にジョナサンの祖祖祖祖祖祖祖母から始まる一家の変遷の物語が入り(これがまたこれだけで、ひとつの本にしていいくらいのちょっとかなり寓話的で詩的な一編)、そこにアレックスのお祖父さんの過去が重なり、旅の後アメリカに戻ったジョナサンにアレックスが宛てた手紙の数々がそれぞれの境遇を物語って、うーむ、話を織り成すってこういうことなのね、と激しく実感した本でありました。
読み終えた後、神様わたしにこの本を読む機会を与えてくれてありがとうございます、みたいな気持ちになりましたです。はい。

ってこの本、英語のうまくないガイドのアレックスのヘンな用法の英語での会話部分がむちゃむちゃ面白いんですわ。この訳した人すんばらしい。この文読むだけでも楽しいっす。

映画、ラストのアレックスのお祖父さんのアレはどうしてるのかな?原作のまま?
早くビデオで確かめたいっ。

2006年08月01日

バットマン

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クリストファー・ノーランとクリスチャン・ベールの『バットマン』続篇のジョーカー役にヒース・レッジャーだってー。びっくーり&楽しみっす。