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エブリシング・イズ・イルミネイテッド

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映画観てから読もうと長いこと放置してた『エブリシング・イズ・イルミネイテッド 』、もう映画こっちに来そうにないので読むことにしました。

祖父の命を救ってくれたアウグスチーネをいう女性を探すためにウクライナに旅立ったアメリカ人青年のジョナサン。その彼をガイドする英語の下手な通訳兼ガイドのアレックスと盲目だと言い張るアレックスのお祖父さんと彼の盲導犬(もちろんウソ)として旅に同行するやたらに吼えておならばっかりする雌犬のサミー・デイヴィス・ジュニア・ジュニアの珍道中、といいたいところなんですけど、もちろんそんだけの話ではないんですわ。

間にジョナサンの祖祖祖祖祖祖祖母から始まる一家の変遷の物語が入り(これがまたこれだけで、ひとつの本にしていいくらいのちょっとかなり寓話的で詩的な一編)、そこにアレックスのお祖父さんの過去が重なり、旅の後アメリカに戻ったジョナサンにアレックスが宛てた手紙の数々がそれぞれの境遇を物語って、うーむ、話を織り成すってこういうことなのね、と激しく実感した本でありました。
読み終えた後、神様わたしにこの本を読む機会を与えてくれてありがとうございます、みたいな気持ちになりましたです。はい。

ってこの本、英語のうまくないガイドのアレックスのヘンな用法の英語での会話部分がむちゃむちゃ面白いんですわ。この訳した人すんばらしい。この文読むだけでも楽しいっす。

映画、ラストのアレックスのお祖父さんのアレはどうしてるのかな?原作のまま?
早くビデオで確かめたいっ。

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