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2010年06月26日

孤高のメス

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『孤高のメス』観ました。
まず第一の感想は”肝臓ってデカいんやねー”。でしょうか。

フツーに楽しく観ました。
とにかく出てくる俳優さんが主役級から脇役級までみんなよくて、それでどんどんと見入ってしまうって感じの映画でした。
特に夏川結衣の最初は生活のためにイヤイヤ看護婦をやってるんだけど、堤真一と仕事をすることによって、仕事に対する姿勢が変わり、成長していくっていう演技、とてもよかったです。

でも、話はなんかちょっとご都合主義なとこあったり、いい人悪い人がものすごーくわかりやすく別れてたりで、なんだか漫画チックなストーリーやなあと思っていたら、これって漫画の「メスよ輝け」が原作やったんやね。
なるほどなるほどそれで、納得しました。
みんな俳優さんが上手いだけあってそのキャラの特徴がうまく出すぎてなんか却ってマイナスになってるつう残念なことになってるような気が。

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(メスよ輝け)

そしてすっかり純粋じゃなくなってるわたしはもしかしてこれって、ドナーカード登録キャンペーンの密かな草の根運動の一環??とか思ってしまったのでした。

2010年06月22日

年をとりました

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なにかと話題の石川雅之『もやしもん』読んでます。
長谷川遥、武藤葵、ふたりほど黒髪の女性キャラが出てくるんですが読み始めのころは、このふたりの区別がなかなかできずに、やー難儀しました。


こういうふうに↓↓一緒のコマにふたりが出てくると「???」てな感じで、超混乱。
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(右長谷川さん、左、武藤さん)似てませんか。

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(上武藤さん、下長谷川さん)
しばし、読むのを中断して人物紹介欄と照らし合わせる始末。昔はこういうキャラ出てきてもちょっとした違いですらっと頭に入ってたんですが、最近は厳しくて、とほほ、です。
なので、漫画も、一冊ずつ、何カ月かごとの新刊発刊待つ、だと前巻の話忘れてしまうので、ある程度発刊の冊数がそろってから一気読みってパターンじゃないともう漫画が読めません。めそめそ。

んで、「もやしもん」
菌が見える農業大学生が主人公。(本当の主人公は菌か)
農業大学の生活や菌のことについていろいろなことが知ることができて楽しいです。が、およそ8巻出てるけど、まだストーリーがあんまし動いてないのがちょっとじれったいとこかな。

2010年06月14日

告白

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こ、これは、わたしがずっと映画になればいいのにと熱望し続けてきた古屋兎丸の世界ではありませんか(、もちろん原作は違う人だということは承知っすよ)。思わぬ形であの世界が映像という形でみられるなんて、と感激。
最期までずっと引き込まれてみてました。
さすが中島監督みせますなあ。
松たかこはもちろん、木村佳乃、そんでもってただの若い男前ポジションだと思ってた岡田将生、みんなすごくよかったです。

とかいいながら、


うーん、でもちょっとどうだろう、
人を殺したことの罪をつぐなうとか命の意味なんかを思い知らせるということよりも、だれもが通るであろうあの中2病という病気真っ最中の子供を大人が、もうそこを通りすぎてしまった余裕と知恵で高みから、なぶってるかんじがしてちょっと復讐として対等じゃないというか、すっきりしないよなあと思ったのも正直なところ。
子供を亡くして基地外になってのあの一環の復讐行為だとしたら、なんとなく納得もできるけど、松たか子、母親としてじゃなくて、依然先生然として加害者たちに接してたし、冷静に旦那のメリットを利用したりもしてたし。それが静かに狂ってるってことっていったらそうなのかもしれないけど。

2010年06月11日

第七女子会彷徨

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夏目房之介センセイのブログで紹介されてたので『第七女子会彷徨』読んでみました。
"だいななじょしかいほうこう"、と読みます。

友達は自分の意志とは関係なく決定、冷凍睡眠あり、死後は意識がデーター化され、みたいなちょっとだけ未来の女子高校生たちの、のほほんとした日常、みたいな。

なんとなく表紙の絵柄から、このふたりの女子たちの萌え押しの感じの漫画だったらヤだなー、でも夏目先生お勧めなのでそれだけの漫画じゃないだろう絶対と思いながら読み始めたんですけど、やっぱ普通じゃないいい感じの漫画でした。

ちょっと、ほわわーんとした感じで話は作られてるんだけど、でもミシェル・ゴンドリーちっくな世界感なのです。
あの世界が好きな人には、かなりお勧めの漫画ですわよん。

2010年06月05日

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂

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『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』、観ました。
ぜんっぜん期待してなかったんですけど、意外とイイ!
ディズニー&ブラッカイマーなんですけど、「パイレーツオブカリビアン」のだらだらしたとこをスパーっと割愛しまくってアクションを一層痛快にして脇役たちも魅力UPにした感じでベタだけど楽しかったよ!
ベン・キングズレー(超目張り)、アルフレッド・モリナ(ダチョウ萌え)の超ベテラン勢の皆さまも非常に頑張っておられました。

そしてジェイク・ギレンホールの王子、想像よりずっとハマってます。なにより笑顔がかわいいんですわ。王子さまの!
胸毛わっさー、やったけど、それも、あの笑顔のおかげで男くるしい暑苦しいって感じでなく子犬の和毛(にこげ)風にかわいい感じにみえるからこれ不思議。

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美人と誉高いタミーナ姫が貫地谷さんに似ているのが気になったけど、まあそれも御愛嬌ってことで。

そして、時の砂のCGがちょっとアレかな・・とも思ったけれど、まあそんなこんなを含めても楽しい二時間でございました。

2010年06月03日

バクマン。

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『バクマン。』読みました。
『デス・ノート』小畑健、大場つぐみコンビの次作品。

一握りの者にしか得られない栄光を手にするため、険しい“マンガ道"を歩む決意をした二人。高い画力を持つ真城最高と、文才に長ける高木秋人がコンビを組み、新たなマンガ伝説を創る! 新時代成功物語開始!! (Amazonより)てな感じの話。


どうやって漫画が創り出されていくのか、とか漫画家の仕事、それに対する編集者の役目とか、週刊漫画ってそういう過程を経て発行されていくんだっていう漫画業界のことを知れる、ってことに関してはものすごーく面白かったです。でも出てくる女子キャラがやっぱ少年漫画女子なのがちょっと残念かなー。いろんなタイプの女子キャラ出てくるけど、みなちょっと本当の女子とはちょとズレてる男子の頭の中にだけにいる想像女子つうか。
あと話の展開もオイオイってとこもあるんだけど、それはまあ「友情」「努力」「勝利」のジャンプワールド内での出来事だからしょうがないのかな。

いやあ、それにしてもつくづく改めて週刊漫画連載って骨身を削るって言葉どおりの過酷なものなんですね。

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基本こういう、ものごとを創り出すこと=命を削ること系な漫画好きなんですよね。島本和彦「燃えよペン」とか日本橋ヨヲコ「G戦場ヘヴンズドア」小林まこと「青春少年マガシン」とか。特に小林まことの「青春少年マガジン」は実話ベースだけあり、いろんな意味で最強だと思います。


ところで「デス・ノート」の時から言われてた原作の大場つぐみが、「ラッキーマン」のガモウひろしだってことはもう噂じゃなくて決定??今回、「バクマン。」で毎回エピごとに大場つぐみのネームと小畑健の下絵が載ってるんですけど、それがカミングアウトってことなのかしらん??
というわけで、ガモウひろしの「とっても!ラッキーマン」と大場つぐみ「バクマン」ネームを並べてみました。


コミックのとっても!ラッキーマン からキャプ ↓

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そしてバクマン。ネーム
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これじゃちょっとわかりにくい感じなので、似てる感じのコマをUPにしてみます。

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ラッキーマン            バクマン

髪の毛の山の付け方の描き癖が一緒ですよね。

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ラッキーマン           バクマン

苦悩の表情もよく似ております。