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2010年05月20日

宇宙兄弟

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『宇宙兄弟』読みました。
最近はめっきり本屋に行って自分で本を選ぶということがないので、「このマンガがすごい」とか「マンガ大賞」とかそういうのを見てネットで注文するというぐうたらぶり。で、「マンガ大賞」の2位に入ってたのがこれ。

なんとなく表紙絵のイメージからフツーのでも破天荒な男がちょっと妄想の入った根拠のない自信から宇宙飛行士を目指す話かなーとか思ってたんですけど、むこうみずではあるけれど、ちゃんと地頭のいい(きっとIQも高そうな)30過ぎの男が会社を首になったことをきっかけにもうすでに宇宙飛行士やってる弟の推薦と励ましで宇宙飛行士を目指す熱いまっすぐな話でござんした。
宇宙飛行士に選ばれるまでのいろんな試験がくわしく描かれております。

なにげに、調べてみたら編集の人が万起男ちゃんの「君についていこう 女房は宇宙をめざした」を読んだのがきっかけで、その中の宇宙飛行士の選考のエピがとても面白く、これをテーマにしようと作者の小山さんと意見が一致して方針が決まったそう。

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(万起男ちゃんぽい人も出てるでよー)

そうそう、万起男ちゃんといえば、
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『謎の1セント硬貨 真実は細部に宿るinUSA 』

ヒューストンにいる千秋ちゃんに会いに休暇のたびにアメリカに飛び、10年に渡りふたりでアメリカをドライブ旅行するたびにアメリカのシステムで不思議に思ったり謎に思うことをつぎつぎと下院議員、市警、市長、市民、などなどいろんなアメリカ人にメールで質問しまくりアメリカという国の謎をといていくというエッセイ。
面白いよ。旅行の時に読もうと思って買ったんだけど、行く前に読んでしもうたよ。

たとえば。
ある時、奥さんの千秋ちゃんから仕事でテネシーに行った時にパルテノン宮殿を見たという情報が万起男ちゃんに伝えられる。千秋ちゃんはすごーーくそのパルテノンが気になるんだけど忙しくて外からチラっとしか見ることができなかった。だったら次のふたりのアメリカ旅行で詳しく見学しちゃおうじゃないかということになる。
で、時がきて、ふたりはパルテノンを訪れる。そして目的を達成して移動していると、パルテノンからたいして遠くもない場所に今度はピラミッドを発見する。そしてまたくわしく見学して、移動する。すると今度はエッフェル塔があるということを発見する。もちろんふたりはそこに行く。するとそのエッフェル塔の銘板に何かが書かれてある。大学名だ。どうも真面目なキリスト教系の大学らしい。そこで万起男ちゃんはその大学にメールをする。そのエッフェル塔建造の動機、理由、歴史などなどを訪ねるために。するとその大学の修道士の人から返事が返ってくる。その修道士の人は教育に熱心に取り組むという使命を300年に渡って果たしてきたとあるカソリック会の修道士で彼の属するその会は世界で88の学校を運営していることが判明。そしてその88の学校の中には日本のある学校も含まれているという・・・。
さて、その学校とは!?
さあ、どの学校でしょう。あなたも知っている、そしてわたしも知っているあの学校です。
ふっふっふ。読みたくなりませんか。

あら、「宇宙兄弟」の話を書くつもりが、万起男ちゃんの本のほうに力入ってるような気もするけど、まあ、いいか。

2010年05月15日

フィリップ、きみを愛してる!

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『フィリップ、きみを愛してる!』観ました。

ユアンの見事な乙女っぷり。かわいすぎる。完璧すね。
あまりにも可愛いすぎるので彼もまた詐欺士でジム・キャリーと騙し騙されなのかと途中まで思ってしまいました。
でもって、ジム・キャリー。
このままのトーンで映画が終わったら、超がっかりだーとか思ってたんですけど、わたしも見事に騙されてたよ!
別にハッピーエンドでもない(よね?)んだけど、いい感じのラストでございました。

それにしてもジム・キャリーの演ったスティーブン。バイタリティあるなー。
あの行動力、生まれる家庭と育った家庭が違ってたら違うほうに生かされてたのかなあと思ったりもしたんだけど、でもやっぱ、あの環境の生い立ちだからの行動力なのかな。

一番好きだったのが元奥さんとの関係。とにかく奥さん真面目かつ信心深い生活をよしとしているので、夫がゲイって知ったら断固拒否、ってな感じかと思ってたんですけど、それも神の御心と名目のいうフットワークの軽すぎるシフトチェンジでなんなく付き合い続けてるとこがなんかまたこの映画のトーン作ってて楽しかったですわ。