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2011年06月25日

SUPER 8/スーパーエイト

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『SUPER 8/スーパーエイト』観ました。
『ET』とか『未知との遭遇』とかのオマージュって言われてるけど、『がんばれベアーズ』も入ってるような気がするのは気のせいか。
火薬クンを観てベアーズのこの人を思い出してました。似てませんかー。

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火薬くん                      けんかっ早いタナー

2011年06月18日

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

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『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』観たよ。
面白かったわ〜。ケヴィン・ベーコン、イイ。
っていうか今回、オリバー・プラットはオリバー・プラットなのに、ええー?もう?とかあんな方々がチラリとお姿を見せたりとキャストがなにげに豪華。
ニコラス・ホルトがハンクで、男前になった今の彼じゃなくて子供のころのちょいダサの感じを思い出させてくれる役でなんかほのぼのしたりして。
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ハンクだよ
(本編のシリーズではケルシー・グラマーが演っておりましたね)


X-MEN候補生を若き、プロフェッサーXとマグニートがスカウトに行くとこと訓練するとこもわくわく。
家に帰っておもわず『X-MENファイナルディシジョン』を見直してしまいましたがな。


しかし、ケビン・ベーコンチームのミュータントメンバーはいでたちが皆、お水風なのはなぜだったのじゃろうか。

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ママとラウンジでくつろぐケビン・ベーコン
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ママ(エマ・フロスト)                    チーママ(エンジェル)
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ホスト(リップタイド)                 ホストクラブ雇われオーナー(元ホスト)(アザゼル)

2011年06月07日

さよならまでの三週間

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『ブルー・ヘブン』が面白かったのでC.Jボックス『さよならまでの三週間』読んでみました。

子供の出来ない30代の夫婦が女の子の赤ちゃんを養子にしてしあわせに暮らしてるんだけど、ある日突然、その子の実の父親である18歳の少年とそのまた父親(子供からみたら祖父)の連邦裁判所判事が親権を主張、三週間以内に子供を返さなければならないと宣告されるのだが・・・てな話。

『ブルー・ヘブン』が映画的としたら、これはTVチックな話かな。
『クリミナルマインド』とか『without trace』みたいやなーと読みながら思ってました。
話は面白かったけど、ワルい奴らの人物描写があんまり深く掘り下げられてなくて、ただの記号としてのワルになってたのが残念だったかな。時代劇の越後屋おぬしも悪よのう、ふぉっふぉっふぉ的なお時間来たら登場しますよ的ワル、みたいな。
あと『ブルー・ヘブン』と違ってあんま魅力的なキャラがいないのが苦しかったかなあ。
それになによりなんつっても登場人物の中で一段と魅力ない人が主人公、っていうのが一番残念やったかな。

とかなんとか言って、”ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット”シリーズを読破してないわたしにあれこれいう資格はないと思うのでがんばって全部読むぞ〜。

2011年06月03日

平 安寿子

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平 安寿子『さよならの扉』ちょと前に読みました。
夫を癌で突然亡くした48歳のなんもできない専業主婦(仁恵)が夫の死後愛人の存在に気づいて、その愛人のずっと一人で生きてきたOL45歳(志生子)になんでか、あれやこれやしつこくかかわろうとする話なんだけど、なんだか泣けた。

いや全然、泣かせる作りにはしてないんすよ。
とにかくこの専業主婦の仁恵がウザい。実際こんな人にかかわられたらうんざりだろうなーと思える世話焼きたがりの、でもピントハズレのぶりっこおばちゃん。愛人志生子のウザーなにこの人?って気持ちがよくわかる。志生子も本当は突き放したいんだけど、愛人だったという負い目があって強くは出られない。それに仁恵は愛人を責めるんじゃなくて仲良くしてね(でも本妻が優位ってことはそこはかとなく利用してる)、ってスタンスだし余計に。

でもなんだか心がすごく揺さぶれられてしまった。
最後の最後のこの文章に泣けた。

さようならの扉に、鍵はない。どうしようもなく絡みあった人生は死をもっても切り離せず、扉を開けて何度でも出入りを繰り返す。死が二人を別つまでなんてキリスト教のケチくさいこと。

これって仁恵と志生子の話でもあるけど、二人の男が死んでいく話でもあるんですよね。


仁恵がどれだけ夫に愛されていたかということを、志生子はなにげない仁恵の夫との思い出話の中で気づいて小さな嫉妬をするとこがとてもイイです。でも仁恵は夫の自分に対する気持ちには全く気付いていない。夫が自分のことをどれだけ愛していたか気付かないどんくさい奥さん、ってアン・タイラーにやっぱあったなあ。「歳月の梯子」だったか。


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この本と同時期に「おじさんとおばさん」「人生の使い方」も読んでてフツーに面白かったけどこの本ほどは心揺さぶられることはなかったから、うーむ、やっぱわたし平安寿子読むにはアン・タイラー要素が不可欠になっとるのか。それともたまたまか。まあ、これからもどんどん読んで考えてみよう。