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2009年04月28日

ウォーロード/男たちの誓い

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どんな話か全く知らずに行ってみたんですが、19世紀末期の太平天国の乱を制圧しようとする、清朝側軍で戦った男たちの話でござんした。
で、ジェット・リーが連合してた軍に裏切られたために自分の軍を全滅に追いやられた清朝の将軍。アンディ・ラウとその弟分金城武が過酷な生活に喘いでる盗賊。で、ジェット・リーに生き抜くため&村の生活を向上させるために清軍に入ることを勧められて義兄弟の契り投名状を交わして戦に出るってな感じ。

なんですが。
最初、ジェット・リーと一夜をともにするリィエンが語る男の話がそのあとすぐに登場するアンディ・ラウのことだとなんでか結びつかず、かつ中国の歴史に疎すぎて他にもいろんなことが?????なまま話がどんどん進んでちょっとまってーな、おいてけぼり状態約一時間ちょい。

ええ!?なんでいきなり知り合って間もないジェット・リーと金城&アンディが義兄弟の契りを交わすのか?
とか
ええ!?ジェット・リー、戦いで胸と肩の間に直径15センチはあろうかっつう長槍が貫通する大けがしてんのに、えらくピンピンで次の戦に行っとるのはなんで?
とか
リィエン(え?アンディの奥さん?なんかよくわからん立場なんですけど)、なんでジェット・リーとの間で二人を翻弄しとるのか?村の長である男らしいカリスマ、アンディのいったいなにが気に食わんのかとか、
アンディ、あんまりセリフなくて「ウオー」とか「ア”−」とか「ドワー」とか叫んでるだけっぽいなあとか
なんだかよくわからんまま話は進んで行きました。


家に帰って公式サイトみてから、
アンディが幼馴染のリィエンを救いだすために人を殺めてしまった彼は以来盗賊になり800人の仲間と共に生きている。礼儀を重んじ、貧困を憎み仲間のために盗賊をしていたがある思いを胸に清軍に下る。とか
金城武が13歳で孤児になりアルフの養子となった(リィエンを義姉さんと呼んでたんで弟分かと思ったよ)とか
そしてアンディとジェット・リーの間をふらふらするリィエンが
遊女として金持ちに売られるために幼いころより芸や教養を身に付け教育されてきた。15歳になって遊郭に売られるときアルフ(アンディ・ラウ)に助けられた彼女は救済者である彼と結婚をする。アルフは男たちの間ではリーダーだが女性の世界では全く支配力を持たない。彼女のような教養のある女性の前では彼は不器用な恋人、そして気の利かない夫でしかない。アルフは彼女のロマンチックな願望にこたえることができないのだ。リィエンのアルフへの重いは感謝であって愛ではない。パン(ジェット・リー)に出会ったときリィエンは一目で恋に落ちてしまう。

つう設定だということをやっと理解できましたがな。

で、義兄弟の契り。中国4000年の歴史に培われた自分の命よりもなによりも義兄弟、ある意味宗教ってな清廉潔白な絆でなくて、嫉妬あり裏切りあり謀略ありのちょっと言えばマフィア式の義兄弟でござんした。


とかいいながらいろんな事情を自分なりに把握してそれぞれのキャラに愛着がわいてきたラスト30分は面白うございました。いやほんと。この30分で今までの???も無駄でなかったと胸をなでおろしてみたりして。


それにしてもアンディ・ラウ若っー。ジェット・リーがそれなりに老けてたんで、ああ、アンディ・ラウもあと数年して同い年くらになったらああいう感じで老けるんだよねーとか思ってたら、アンディ・ラウのほうがジェット・リーよりもまだ2歳年上なんやね。びっくらしました。いや、ほんと若いっす。

2009年04月25日

レッドクリフ Part II

redcliffpart2.jpg

もうー初日に行く気満々だったのに風邪ひいてしばらく劇場いけなくてじりじり。やっとこさ行けました、レッドクリフのパート2。

さてパート1の見どころが琴セッションとしたら、今回はトニー・レオンの団子てんこもりか。
連合軍の団結と友愛を示す団子ですよ。それを手もちの小鉢にてんこもりにされたトニー皆とともに一気食い、というか一気飲み。しかし大量の団子、一口で飲みこめるわけもなく、士気を高める弁を振るうときもずーーっと口の中に団子ある状態がおかしくて、なんかのバツゲームかと。
そしてトニーの団子を飲む様に、佐賀県の餅すすり、という行事が頭の中でぐるぐると。
こういうの↓
ttp://www.youtube.com/watch?v=q7wnkPHiook




それにしても、小喬イラつくーーー。
もういっそ曹操のとこに乗り込んで行く時、バックの音楽に”けんかをやめて〜ふたりを止めて〜わたしのために争わないで〜もうこれ以上〜”とでも流せばよろしい、とか尚香の間者ありえんすぎーーー、ヌルい友情ごっこも、もっといらんー、とか、尚香、どうせ「あ〜れ〜クルクルクル〜」の帯ほどきするんなら、あんなにゆるゆる回るんじゃなくて怒ってる兄ちゃんのピエール孫権に布引かせてもっと勢いよくくるくる回って欲しいわーとか、疫病の扱いテキトーすぎとか、おいおいこんな緊迫な事態にあんたみたいな百戦錬磨のデキる男が茶なんか飲んどる場合かーつうかありえんすぎーとか、まあ、いろいろ突っ込みながら、つうかちょっと突っ込みどころありすぎて映画としてヤバくないかい?と心配もしながら見ていたわけですが。

でもまあ、戦いに突入してからは、やっぱええわー、ジョン・ウー、サービス満点、いつもより多く皿を回しておりますの大爆発の連発、皆の活躍に、ああ、血沸き肉踊るわ、今までの突っ込みどころも帳消しにしてもええわ、やっぱ戦いものはこうでなくっちゃとすっかり気分もよくなったわたくし。

が、ラストやっぱり、喧嘩をやめてわたしのためにトリオのヌルい話にすっかり勢いそがれ、がくーがくーがく〜、みたいな。ちょっとヌルい映画になってしもうたかなあというのが正直なとこ。

でも、なんだろう?楽しかったのでよかったです。や。マジで。数ある突っ込みどころも、突っ込むたびにある意味映画によって感情つうもんが心の中で動かされてるわけで、なーーーーんもない、ただ眠〜〜〜くなるだけの映画よりは全然、好みっすよ(とフォロー)。
そして、最初に、えー金城武が諸葛孔明〜?とか思ってた彼がなんだか終ってみると一番しっくりきてたなあというのがこれまた不思議で楽しかったです。はい。


2009年04月12日

おくればせながら

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『聖☆おにいさん』読みました。最近本屋に足を運んで自分本を選ぶということがほとんどなくなってます。ネットで紹介されてかなり話題になってから読んでるのでものすごーーく今更感たっぷりの読書傾向ですが、これが年をとるということか。(いや単なるものぐさ)この本も『このマンガがすごい』でオトコ編で一位になってたので買ってみました。

で、オモロイやんか!
世紀末を無事に乗り越えた(たぶん1999年の恐怖の大王と戦うためにいろいろあったんだろうなあ・・しみじみ)キリストとブッダがバカンスのため東京立川市で古アパートをシェアして貧乏暮らしてる話。
キリストはコスプレとネットが趣味でドラマブログを持っている。ドラマオンエア後即感想UPの素早い更新、コメント即レスなど努力を重ねランキング一位に輝く。ミクシィもやっている。浪費癖ありで節約家ブッダの仏の顔を三度まではいかないものの二度目くらいまで顔色をかえさせることしばしば。
一方ブッダはまじめで家事が得意。ベジタリアンで苦行を愛しネカフェで読んだ手塚治虫の『ブッダ』に大感激し一気買い。シルクスクリーンが趣味でふたりのTシャツのデザインはほとんどブッダの作品。
ふとしたことがきっかけで「パンチとロン毛」という漫才コンビを組むことになるが、コンビに乗り気のキリストのほうが笑いの沸点が低く、あまり乗り気でないブッダのほうが笑いに厳しい。ブッダの書いた天界ネタマンガ『悟れ!アナンダ』は天界で大うけで話題騒然。
てな感じの二人の日常みたいな。


ここでちょっとマンガの雰囲気なぞ。
キリストの身分素性を隠してやってるドラマブロクに質問コメがあってその書き込みから5秒後のキリストの即レス回答に対するコメなコマ。↓

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ってマンガの面白さを文で書いてもなんのこっちゃなので時間がある時にでも読んでみてくらさい。その他、キリストの弟子たち、ブッダの弟子たち、アパートの大家のおばちゃん、やら面白いキャラいっぱい出てきますよん。

ウォッチマンの感想も書いたのでよろしければ。読んでねん。


2009年04月05日

ウォッチメン

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『ウォッチメン』観ました。

核の脅威からどうやって地球を救うのか、ヒーローたち!?てな地球存続をかけた壮大な話かと思いきや、新旧ヒーローたちが職場恋愛で、ごったごた、コスプレしないと萌えません、ああっ、もうこんな愛憎でごちゃごちゃしてる時に事件なんて!てなスモールな物語だったというか。(ちがうか)

なんつうかフツーのヒーローものでなくて、主人公たちが大人になってサラリーマンとかやってるパーマン20年後とかおばけのQ太郎20年後とか、そうだ、最近読んだのではこまわりくんが痛風で病院通い、西城くんとモモちゃんが結婚して担任だったあべ先生が酒に溺れて廃人寸前な「がきデカ」の大人版「中春こまわり君」風のちょっとスピンオフムード、つうか背中のチャックおろして気ぐるみ脱いだ中の人のリアル生活、のぞいてます、なそんな感じの映画でございました。


そんなことより、
え?Drマンハッタンがずっとフルチンだった?
い、いや、全然気付きませんでしたよ。
歩くたびにご丁寧にあっちにブラブラ、こっちにぶらぶらして映画に集中できなかったなんてことありませんよ。
あとずっとフルチンじゃなくて時々Vパン履くのはなにか意味があるのか?なんてことチラとも思いませんでしたよ。

Drマンハッタンの攻撃技のひとつは泉昌之の「大形平次捕り物帳」を思い出しました。

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親分デカいよ。