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2007年12月27日

アイ・アム・レジェンド

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『アイ・アム・レジェンド』観ましたよ。
ウィル・スミスが地球に最後ひとり生き残った男ってな話と聞いてたので劇場行く前に勝手出来てた脳内ストーリー。↓

1.核戦争かなんかすごいことが起こり家族を愛す平凡な市民ウィル・スミスが世界でたった一人生き残る、
2.失意とたったひとりになった底のない孤独に打ちひしがれ家族を思い出し涙にくれる日々
3.ストーリーに関係なくいきなり脈絡なくウィル・スミス、服を脱ぐ。
4.苦悩の日々を送る彼に強制的にいろいろな偶然が起こり(なんつっても彼はたったひとり生き残ったラッキーな男で主人公、どんな偶然も必然って言葉に置き換えられますよ)
5.突然、レジェンドになる使命に目覚める。

6.大きな何かが勃発(なんだろう?それが映画のお楽しみどころてやつか)
7.ストーリーに関係なくいきなりまたまたウィル・スミス服を脱ぐ。
8.ウィル・スミス地球を守るため大奮闘、無事地球を救う(ここ映画のツボとクライマックスとアクションとCGと効果音の見せ所)、
9.そして、自分以外の生き残ってる誰かを見つけ
10.再び繁栄する地球を予感させるラスト
てな感じ。

で、映画が始まってエマ・トンプソンが医者役でいきなり出たので、そうか、じゃあ、彼女とウィル・スミスが偶然知り合いそしてエマ・ワトンプソン知能、ウィル・スミスが肉体を使っての危機脱出のペア活躍になるんやねーと思ったら。

(ネタバレ)→ゾンビ映画やったとは!びっく-り。

そしてエマ・トンプソンも最初出てから(ネタバレ)さっぱり登場しない(←)のでした。うそーん。

2007年12月22日

あなたがパラダイス

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平安寿子『あなたがパラダイス』読みました。
副題をつけると、”わたしとジュリーと更年期”てな感じかしらん。
こういう小説があるってジュリーもジュリー冥利につきますなあ。
ジュリーはもう読んだかしらん、読んでないのないのなら100冊くらい送り付けたいとか思ってしまいました。
最後三人のそれぞれのオムニバスの主役の女の人たちがジュリーのコンサートに行くとこで話がしめられるんだけど、それがなんか非常に”あがり”ってな感じでよかったです。特に人が死んだりとか事件が起こったりとか大きなことは起こってないんだけど、なんかそのコンサートのシーンがうまくいろんなことの答えになってるいうか。
来年もぼちぼちと平安寿子小説を読んでみよう。

「あなたがパラダイス」平安寿子さんインタビュー。
ココ

2007年12月16日

グッドラックららばい

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平安寿子『グッドラックららばい』読みました。
例のごとく、アン・タイラー信者として、うーむ、お母さんが突然家出をするっていうのは『歳月の梯子』だのう、家出してからのお母さん側からの視点話は『夢みた旅』かなー、そんでもって、家出先でよそのおうちの子供の面倒見るというのはこれまた『歳月の梯子』で、ティーンエイジャーだった子供が大人になり、その赤ちゃんだった子供がまたティーンエイジャーになって生意気な口をきき始めるっていう年月の流れ方は、アンタイラーお馴染みで『もしかして聖人』『結婚のアマチュア』『ここはホームシックレストラン』いろんな作品にあるでよーってな感じでいつものように読むわけですが、いつものとおりすっかりアン・タイラーからは離れて平安寿子ワールドにいつの間にかすっかり引き込まれてしまってるのでした。
いやあ、面白かったです。

どっちがいいとか悪いとか優れてるとかじゃなくて、平安寿子ワールドの登場人物のほうがアン・タイラーよりも図太くてズルくてたくましくてこれがまた読んでて面白いですよね〜。世間的にはちょっと眉をひそめられるような性格や行いなんかも断罪や批判することなく、まるっと一人の、生きてるぜ!な人間として書かれてるのがとってもイイ!

てなわけで、次は『あなたがパラダイス』でも読んでみるか。
アン・タイラーの新刊も早く出してくらさい。

全然話は変わるけど、『クイア・アイ』の初回放送が早朝5時からってどういうこってすかー!ぷんすか。

2007年12月15日

パンズ・ラビリンス

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わたしの住んでるとこにもやっとこさ『パンズ・ラビリンス』が来てくれました。

わー、『天国の口、終わりの楽園』のお姉さんだーとか思って、のんびり見てたら、痛い痛い痛いー、ぎょえー、ってなシーンてんこ盛りでプチ気絶の連続、みたいな。

や、でもひさびさに映画みてて今まで動いてた心のどっかとは違う場所が、激しく揺さぶられたわたし的にすんごい映画でした。もうこの映画を作った人に100枚くらい感謝の手紙を書きたいですね。淀川長治先生じゃないけれど、いやあ、映画ってほんとにいいですね、と思いました。
年末にこんないい映画観られるなんてボーナス貰ったみたいですわ。
ファンタジーのシーンもよかったけれど、今回、わたし的には衣装がとっても好きでした。

2007年12月05日

モーテル

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『モーテル』観ました。
おー、いいねいいね。
ホラー映画の伝統と技とお約束を忠実に生かしたナイスな映画になっとりますよ。
主人公たちが殺されそうになる理由?そんなのモーテルに泊まってしまったからに決まってますがな。
殺人鬼が主人公たちを殺そうとする理由?そんなの殺したいからに決まってますがな。
気持ちいいくらいきっぱりしております。
ところどころつっこみ入れたくなる話の穴、ほころびなんてヒロインの悲鳴ひとつで帳消しですよ。
エンドクレジットもすぱっと短くてたいへんよかったです。
わたしの中の2007年度ポップコーンムービー大賞に決定。

2007年12月01日

ナンバー23

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試写会が当たってたんですけど、ちょっとばたばたしてて行けなくて、まあ、もういいかな〜とか思ってたりもしてたけど、えらく評判よくないムードなので、お!トンデモ??と思っていそいそ行ってみる。

狙いはジョン・キューザックの出てた「アイデンティティ」風??とか思ったりしたんだけど、ちょと展開苦しすぎますのう。「アイデンティティ」はほれ、パズル最後の1ピース決まった瞬間、おーってな感じになったけど、これは、微妙に違うピースを積み重ねちゃってるんで、キメのピースを入れた(だろう)瞬間もなんかちょっとズレてる、つうか、完成風だけど、完成じゃないし、てな感じ。なんつうか、いろんなことがあまりにも都合よく起きすぎておいおいみたいな。まあウソくさーと思わせて、あー、それでウソくさかったんかーと思わせるシャマラン先生的ウルトラCムーンサルト三回転宙返り的答えでもあればええんですけどそれもなし。あと子供を大人の事情に巻き込みすぎ〜。

ジム・キャリーが動物管理局の職員で保護に行った犬に手を噛まれるのが冒頭あたりのシーンにあるんだけど、その犬に噛まれたせいで、狂犬病になって、それで見てる幻想の話かい!?としばらくは思ってましたがな。
んで、オチですが、ウソん、そんな直球、みたいな。
でもこういう肩すかされも嫌いじゃないんで割りと楽しかったでございます。