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面白南極料理人

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映画に行けなかったので『南極料理人』の原作の『面白南極料理人』を読んでみた。
読み終わって、堺雅人が料理人、西村を演るのは知ってたけれど、他の隊員たちは誰がやってるのかなーと思って公式サイトに行ってみたら、あら?原作ほうでは9人だった隊員が映画のほうでは一人減って8人になってるよ。
誰が減ったのかしらん、と調べてみました。

原作のほうの隊員↓        <映画のほうの隊員>↓

金戸副隊長 気象庁より派遣 <きたろう(タイチョー)>
本山隊員 国立極地研究所より参加の氷雪学者 <生瀬勝久(本さん)>
平沢隊員 国立極地研究所より参加の気象学者 <小浜正寛(平さん)映画では大気学者>
林隊員  名古屋大学より派遣の大気学者
福田隊員 北海道砂川病院より参加の麻酔医 <豊原功補(ドクター)>
川村隊員 奈良女子大より参加の雪氷部門サポート <高良健吾(兄やん)>
西平隊員 共同通信社から参加の通信・機械担当 <黒田大輔(盆)>
佐藤隊員 いすず自動車から参加の機械担当 <古舘寛治(主任)>
西村隊員 海上保安庁から参加の調理担当  <堺雅人(西村淳)>

ほうほう映画のほうでは、気象学者の平沢隊員と大気学者の林隊員がミックスされてひとりの人になってるんですね。たぶん。
自分たちがミックスされるなんて実在のふたりの心境をちょっとほんのり知りたい感じ。でも他のキャラの人もなんとなく脚色されてるから、映画は映画と割り切って見るのかな。

閉鎖されたどこにも逃げ場のない空間で9人のそれまでは顔も知らなかったむさくるしい男同志が、自分の仕事を全うしながら互いに気をつかいながら、かつ我を通しながら、互いに笑いあいながら、ムカつきあいながら、時には内部分裂の危機にも瀕しながら、馬鹿なこともやってみて小さなお祭りで気を紛らわせながらそれでも淡々と任務の日々を消化していく様がリアルでよかったです。
それにしても越冬隊に人たちの料理って高級食材が使われてるんですね。読んでてシェフが南極で料理を作ってるところよりも、出立前のいろんな高級食材を注文、手配していくところのほうがとても楽しそうな感じがしました。(わたしだったら絶対そう)
あと娯楽のビデオ観賞で「遊星からの物体X」がいまひとつ隊員たちに人気ないというのが笑えました。


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(豊原功補が演ったドクターのモデルになった福田ドクター)
この人がとっても魅力的でいいキャラなんですわ。ドクターなのにやたら肉体派で基地に燃料が枯渇した時(完璧になくなると命にかかわる)、氷結で動かなくなってしまった燃料運搬車の代わりに自力でマイナス75℃かつ強風の中、150メートル先の格納庫から燃料入りのドラム缶を転がして来る猛者。なのに、言葉はほんのり女言葉。映画でもこのドラム缶の場面ありましたか?このサバイバル単身赴任物語のわたし的クライマックスシーンがここだったなあ。
早くDVD見たいわ〜。

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