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チェイサー

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『チェイサー』観ました。
韓国のシリアルキラーものなので『殺人の追憶』(←好き)みたいな感じかなーと思いながら劇場に。

デリヘル嬢が客(シリアルキラー)と喧噪の夜の街で待ち合わせをし、そのままデリヘル嬢の車で客の家のある住宅街へ。陽が昇ってもその夜に斜め駐車したままの形で車は停められたまま。積もった枯れ葉と汚れた車体が月日の流れと、デリヘル嬢は殺されたと暗示する冒頭に、おおっ、なにかいい感じ、と期待したんですが。
あまりにもこの映画の中の警察がどんくさすぎて、つうか捜査の手落ちが多すぎて、「こらーもっとしっかりせんかいー!」と、映画の中に入って警察の首根っこつかみたくなることしばしば。
CSIやらデクスターやったら、速効解決しとりますがな。

シリアルキラーはもう自供もしてるし、あとは物的証拠を見つけるだけなんですよ。
で、まあ、いろいろあって予想どおり釈放する羽目に。
彼は自分のアジト(住所不定)は絶対自供しなくて、そこさえ見つければ物的証拠なんてざくざく出てくるだろうっていうのはフツー誰だって思うことじゃないですか。
だったら釈放したあと絶対その家にまっすぐでなくても帰るはずだから、なにをさておいても追跡てなのが捜査の基本だと思うんだけど、まあ、一応ふたりほど尾行はつきましたよ。でもその尾行が下手すぎでねえ・・・。案の定新たな殺人が・・・。
取り調べの間、シリアルキラーの血のついた服を着替えさせることがあったんだからその警察の用意した新しい服のどっか襟とか裾とかに超小型のGPSでも仕込んでれば一発じゃんねー。ってまあ、50歩譲ってGPSなかったとしても、シリアルキラーの呼んだデリヘル嬢の車が見つかってるんだから、その付近の家を聞き込みして情報つかめばいいじゃんねー、聞き込みは捜査の基本じゃないですか。ゴリさんに怒られますで。

てなわけで、アメリカの科学捜査もののドラマを見てなかったらもうちょっと素直に楽しくみられたんじゃないかなーとも思ったりして。

まあ、でも警察がしっかりしてれば、この映画の主人公のデリヘルのオーナーが単独でシリアルキラーを追いかける必要もなくなるので、映画が成り立たなくなるか・・・。

とか言ってはみたけど、やっぱヌルい恋愛もの映画よりはちゃんとした映画だったすよ。
タバコ屋のおばちゃんのシーンがわたし的には最大のクライマックスてか息のみシーンでございました。

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