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ブルー・ヘブン

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万起男ちゃんが週刊ブックレビューで前に面白いとおっさってられたので読んでみました。『ブルー・ヘブン』。
アイダホの田舎町で12歳の少女とその弟が元ロス市警の警官たち四人の殺人を目撃してしまうんだけど、元警官たちは都会の警官だったということを利用してアイダホの保安官たちもうまく巻き込んで子どもたちの口封じを画策する。で、子供たちは寂れた破産寸前の牧場に逃げ込み、いろいろ訳ありの牧場主は警官たちと対決するってな話。

子どもたちは母子家庭の子供で兄弟で殺人を目撃するって、ちょっとスーザン・サランドンの『依頼人』みたいかなあと最初は思ってたんですが、読むうちに舞台になってるアイダホ住人や子供たちにかかわる登場人物がそれぞれキャラ立ってていつの間にやら『ブルー・ヘブン』ワールドの虜。

いやあ、いいっすね。映画になったらこういう場面でこういう撮られ方してこういう音楽流れそうだなあ、という楽しませてくれる読みやすい文章で、最後までいっき読みしてしまいます。登場人物たちもハリウッドの自分好みの俳優たちの顔を自然にあてはめて読んでました。
とか思ってたら実際、『アバウト・シュミット』のプロデューサーが映画権を獲得したとあとがきに書いてありました。

作者のブログにも映画化した場合主人公の牧場主ジェスは誰がするのがいいかとアンケートがありましたよ。

主人公のジェス。60〜65歳で昔堅気のカーボーイ。犯人のアジトに、車でなく(ヘッドライトを使うとバレるから)馬で乗り込んで行くってかっちょいいシーンあり、てな人物なんですが。
1.サム・エリオット
2.トミー・リー・ジョーンズ
3.ロバート・デュバル
4.クリント・イーストウッド
5.ジーン・ハックマン
てな順位に今んとこなってました。

わたしはジェスはクリス・クーパーをちょっと想像してたんですが、彼は別の登場人物、ジェスの友人でもある銀行家役もいいんじゃないかなーとも思ったりもして、あとイーストウッドもいいんだけど、ジェスは60〜65歳設定なんでちょっと年いきすぎかなあ、と。
他、わたし的、配役として、

子供たちの母親:『デクスター』のリタ役の人
ムカつく女郵便配達員:『ミスト』の時のマーシャ・ゲイ・ハーデン
悪ロス警官たちに振り回される地元保安官:ウィリアム・H・メイシーorガブリエル・バーン

なんかを思いながら読んでました。
その他、元ロス市警の警官4人とか彼らをとある事件でアイダホまで追ってきたアルカディア警察の元刑事とか、子供たちの母親の筋肉バカな恋人とか、たくさんキャラ立ってる人たち登場してます。

てなわけでちょっと長めな時間乗り物に乗らなくっちゃいけない旅のいいお供になりそうな、わくわく本でございましたよ、万起男ちゃんありがとう。


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