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ミスト

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マーシャ・ゲイ・ハーデン、むーかーつーくーーーー(←褒めてる)。
てなわけで、『ミスト』観ました。

いやあ、ちょとこれむちゃ面白いやんかー。群集パニック劇ってたくさんの登場人物のキャラ立ちが映画の大きなツボじゃないですか。それがなに?登場人物全員が見事に描きわけられてるこのキャラ立ち見事な脚本は。そんでもって、また同じカテゴリーに所属する風貌のよく似たキャラには親切に役柄上つけてて不自然じゃないネームプレートが着けられてて、まあ観てる人間にどれが誰ってわかるようにむちゃ配慮行き届いてますよ。

で、またそれぞれの人がそれぞれの判断で行動していくんだけど、理性的(と思える)な判断をしたからって、誰かに思いやりを見せたってその人にとっていい結果になるってことにならない、また、逆に無謀で自分勝手でその時は浅はかと思える行動が悪い結果になったとはいえない、てのが、何かが潜んでいるかそれが襲ってくるかどうかわからない「ミスト」立ち込める外界の闇、と、一瞬先はもう何があるか全く見えない、人の運命=進んでみないとわからない、自分の力ではどうにもならないってことと重さなってて、ほんとぐいぐいと引き込まれる引き込まれる。

こういう「人」がよく描けてる話には別に人間襲う「何者か」は別になんだっていいっすよね。プロット上の破綻がなければ。それが、がっかーりな映画はその「何者か」の造形をCGとかでむちゃお金かけて、人間の生態やそのため起こるドラマがおざなりになりがち、ってのがものすごく多いよなーと改めてしみじみ思ったりなんかして。

とかいいながら、ちょっとジョン・カーペンターの「ザ・フォッグ」のリメイクとほんのり勘違いして映画館に入ったのはヒミツ。なんか呪い系の話かと思ってますた。
あと、あの緊急時にいちゃいちゃしてるカップルを見て、こらー、そんなことしたら死亡フラグ立つでーとココロの中で突っ込みを入れたのはわたしだけじゃないはず。

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