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ツリー・オブ・ライフ

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眠れると評判の『ツリー・オブ・ライフ』観てみたよ。
恐竜が出たかと思えばなんと!下着泥棒も出てくるという摩訶不思議な空間でした。
そしてショーン・ペン一家はお母ちゃんが空を飛べるうえに長男は時空を超えていろんな場所に瞬間移動できるというミラクル一家。
予想を超える展開にアレルギーの薬を飲んでたにもかかわらず、全然眠くなりませんでした。

ブラピは厳しいお父ちゃんという話だと聞いてたんで、ずっと頑固おやじで長男のショーン・ペンが大人になるまで二人の緊張状態が続くのかと思ったら割と早くショーン・ペンがが思春期の時代に改心して、「ごめんね」と謝ったりして、予想よりはずいぶんマイルドな頑固おやじでござんした。

ってわたし宇宙だの生命の進化だのディスカバリーチャンネルチック部分以外のブラピファミリーの話はけっこう好きだったりしました。漂うノスタルジ〜な感じがほんのり『マルセルの夏』とか『マルセルのお城』とか思いだしたりなんかして。
いや、ほんと家族編はさすがの美しいシーンの連続で丁寧に作られてるんだなあとしみじみと。テレンス草原もいつものように美しく風になびいていたし。
そして、思わずわたしもシミーズ着てくるくる回ってみたい衝動にかられました。(嘘)


にしても、長い映画だったなあ。(これが一番の感想)

あの無駄なようなディスカバリーチャンネル部分差し込まれたのはさんざん劇中で語られていた”神はわれわれには理解のできないことを時々なさる”、の一部なのかも、何か見えない力が監督にそれをさせたのでしょう、そしてそれをわたしが観ることも神のご意思なのね、と好意的に考えてみるのはどうでしょう。ちがうか。

最後にちょっとだけ真面目に。
あのディスカバリー部分ってすべての映画で、いや、小説もあるか、この世に生きるものの根底として、基本的に物語の中で暗黙の了解として流れてるもので、それをわざわざ描くと野暮になるから皆あえて描かないことにしてるんだと思ってたんですけど、うーむ、認識ちょとズレてたかな。