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トゥモロー・ワールド

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『トゥモロー・ワールド』

ジュリアン・ムーアがジュリアンって役名で出てたよ。
ってそんなことどうでもいいか。すんません。

なんも知らずに観たので「赤ちゃんよ永遠に」みたいな話かなあと思ったけど違ごてました。(ほんのりそれっぽいとこもあるけど)
最初、PDジェイムス原作って聞いて、PDジェイムスってミステリのイメージだったのでまさかあのPDジェイムスだと思わなかったですよ。

で、映画ですが。
イイ!映像。芸術っすね、こりゃ。
今日、レディスデイだったので1000円でこれ観たの得した気分。この映像だけで3000円だしてもいい気分。
アルフォンソ・キュアロン監督、『天国の口、終りの楽園』でメキシコの強い日差しとタイヤのゴムと砂埃の立ち上るにおいが伝わってきそうで、でもって、輝くばかりの海で生命力に満ち溢れてるはずなのにどこか諦観の雰囲気の漂ってたあの映像の感じを近未来に置き換えてそこに芸術加えたような。そんな感じ。

話はあまり親切に作られてないので好みが分かれそうだけど、わたしはとても好きなタイプの映画でした。近未来の話なんだけど、今のこの時間軸でもすぐ脇、0・2次元くらい隣、電柱の間の隙間を通ったら平行に存在してるそこに入れそうなそんな世界。
こういう、世界の話って、アメリカの俳優さんよりイギリスの俳優さんのほうが合うような気がする。
というわけで、マイケル・ケインとクライブ・オウエンすごくよかったです。

クライブ・オウエンは王様とかなんかのリーダーとか、ええもんの役じゃなくて、こういう孤独でちょっとねじれてる男がやっぱいいですよね。『グリーン・フィンガー』でやった男もハートウオーミング装ってなんだかんだいっても孤独な男だったし。あと臭いそうな役もいいですね。

というわけで、目に正月なとてもかっちょいい映画でした。

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