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黄色い本

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昨日の「江口寿史の正直日記」の脚注の高野文子さんに対する説明文に、

漫画界のみならず、表現に係るもの全てに影響を与え続ける漫画家。でもどこまでも自然体な人。ニコニコ笑ってサラっと過激なことを言ったりするけれど。2002年に出た黄色い本は冒頭4ページだけで見るものを震撼さす。(日記より)

とあったので、ん?どんな冒頭だったか?と「黄色い本」を引っ張り出みる。
なるほどー。こんな冒頭だったのかー。
キャプしてみたけど、4ページ分UPはちょっと多いので断念。
興味のある人は書店にレッツラゴーだー。

高野さんの漫画はなんだろう?わたしたちが、普段の日常で、ぼーっとしてる時にふと思いついたり夢想したりして膨らんでいく妄想の内容を、これって、自分だけの感覚かなあ、でもたぶん他の人にもこういう感じあるんだろうけどあの思考が飛んでいく感じはあまりにも内的すぎて人に伝えるのは絶対無理っていうのを、絵と文字にして動きまでつけて、「それそれ!」ってな感じで見せてくれるのです。
って、まあ、わたしの下手糞な説明じゃなんのこっちゃわからないと思うので、「絶対安全剃刀」「おともだち」「棒がいっぽん」あたりを読んでみるとよくわかるか、と。
それに、その対象物を見てる目線のズームになったり遠目になったりする感じが他の人とは違う種類な感じでまた好き。


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ってそんな理屈っぽい話とは別に上は「黄色い本」でわたしの好きなコマれす。
懐かしいなあ、給食の牛乳の空瓶入れるケースですよ。そうそう、瓶の時代はこういう風に一瓶ずつ仕切りがついてたよ。それにプラスチックでなくて木の箱なんだよね。
給食当番の時、中身の入ってるこれを教室に持ってくるのは重くて大変なんだけど、空の瓶だけになったケースを戻すのは軽くてよかったな。底板に隙間があって瓶が空の時は運んでるとその隙間から自分の運動靴の先っちょが交互に出てるのが見えたりするんだよね。なつかすぃ。
って、まあひとつの絵でこういういろんな思い出が甦ったりインスピレーションが湧いてきたりもする、すごい漫画なのでもあります。

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