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ぼちぼち本読んでます

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松苗あけみセンセイの表紙に惹かれて読んでみました。真梨幸子「更年期少女」。

池袋のフレンチレストランに集まったのは、往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」をこよなく愛する「青い六人会」。無様に飾り立てた中年女性たちが、互いを怪しい名前で呼び合い少女漫画話と噂話をするだけの定例会だったはずが…。いつのまにやらメンバーの度重なる失踪、事故死、腐乱死体発見!ヒロインになりたい女たちの、暴走ミステリ。 (Amazonより)

とあったので平安寿子に毒加えた感じのでも中年女性を生々しくでも生き生き描いてるチックなミステリ?とか思ってたら、
戸梶圭太系、容赦ない暴走系どうしようもないおばちゃんたちの話でござんした。
おばちゃんたちの暴走に一気読みしてしまった&面白かったけど、戸梶圭太よりもどうしようもない人に対する毒がちょっとマイルドで、もっと毒々しくてもよかったかなあ、と思いました。
他の作品はもっと毒があるのかな?読んでみよう。

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で、その戸梶圭太「見当たり捜査官」

警視庁捜査共助課。久米山はそこに所属する「見当たり捜査官」である。見当たりとは、指名手配犯を見つけ出すことで手配写真がすべて頭に入っているといっても過言ではない。久米山は過去に警視総監賞をとったこともあるほどの優秀な刑事だったが、最近は逮捕することもなく焦っていた。焦れば焦るほど状況は悪化。果たして負のスパイラルから抜け出すことはできるのか。 (Amazonより)

まあ、説明のとおり、指名手配写真を頭に全部叩き込んで、そのうえ逃亡期間を経て変わった容姿も想定に入れて犯人逮捕に血眼になってる刑事が主人公なんですが。

なんということでしょう、今までの戸梶節が薄れたこれまたマイルドな仕上がり。
ちょっとゲロ吐くだけだしちょっと首の骨おるだけだし(ちょっとか?)少々捕りものの最中に大腸出ちゃうくらいだし(少々か?)、ってまあこんなことが大したことないように思えるような阿鼻叫喚大暴走が今までの作品では展開されてたので、今回の展開やキャラが物足りなく感じてしまいました。
戸梶圭太作品って登場人物に全然同情寄せられないところが、凄い&楽しいとこなんすよね。

まだ続きがある感じの終わり方だったので続きに期待っつうことで。

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